【グルジア】首都の散策、温泉
いまいちなじめないまま私はカズベキを後にした。それはほとんどすべて天気のせいだった。
イスラム圏を出てようやくありつけた豚料理、街を闊歩する家禽。陽気なロシア人観光客の群集に気さくな宿の女主人。自力でのぼる筈だった山頂の教会と、遂に死んでしまった折り畳み傘。
なにも不自由はなかったのに、空模様と完全に繋がってしまった私の孤独感はわけもなく負債を積み上げてしまったかのように思えた。
すごい絶景のはずだったんだけどね。
首都トビリシへの帰り道、乗り合いバスはどこにもよらずに一直線に山を下って行った。昨日出会った絶景が暗雲の下で時速100㎞で後ろに消えて行った。私はぎゅうぎゅうづめの車内でひたすら自分の荷物が倒れないように押さえながら、ガラスの外側を走る雨の粒をぼんやり眺めていた。
終点のバスターミナルに着くころにはなんとか雨は上がっていた。私は2日前に隣の国で手に入れたカードを引っ張り出して、のろのろとその安宿を目指した。道を間違えるとこの国のひとたちはすぐに助け船を名乗り出てくれる。ロシア語が通じないと言う悲しい事実バレしたあとでも英語使いの人間をどこからか調達してまで助けようとしてくれる心遣いに何度も感謝した。
バスターミナル近くの美容室。
宿を無事にとることが出来れば少し気が楽になって、鞄をおいて外へ遊びに行く。
ここは旧市街とそこに点在する教会がすばらしい街である。
教会のほとんどは開放されていて、自由に見て回ることができる。入場料などもなく、単純に地元のひとたちがお祈りのために大事にしていることが容易にみてとれる。
グルジア正教会、アルメニア教会・・・キリスト教といっても特にここは混とんの街だ。キリスト教会のほか、写真のとおりユダヤ教会もある。あちこちにダビデの星が飾られている。
また、この街には1500年前から要塞がある。ナリカラ要塞である。石畳とバルコニー建築のすばらしい旧市街はこの要塞に守られてきた。いまは最近出来たロープウェイで上がることができるのだが、そこから眺める夜景が特にすばらしいそうだ。ここがきっかけて誕生したという旅行者のカップルについての話を聞いた。
(ナリカラ要塞を見上げる)
■
別格で楽しみにしていたものがあった。温泉。日本人たる者いかない訳にはいかない、と雨が降る中傘もささずに張り切って出かけた。雨の道路にも硫黄のにおいが漂い、いやおうもなくテンションがあがった。しかし・・・なぜか聞いていたよりも料金が安い。ラッキー、ではない、その嫌な予感はすぐに的中した。話が違う。聞いていた話は男性の経験談であり、女湯には湯船がなくその分が値段に反映されているのだ。
浴場に入ると、ドーム状の天井の下に正方形にパイプが走り、等間隔に蛇口が並んでいる。かけ流しスタイル。
湯船はがっかりではあったが、そこはただのシャワーではなくれっきとした温泉、やわらかなお湯に打たれるのはいつでも気持ちがいい。地元のおばちゃんが番頭のおばちゃんと世間話に花を咲かせている風景はどこにいってもかわらない。
(温泉の待合所。どこにでもサモワールがあるのが中央アジアからコーカサスの文化)
最終日だった。お土産にワインを買った。ここはワインが生まれた国、重いと言う理由だけで何も買わずに帰るやつはバカだ、
そんな空気が来たときには戦ったり戦わなかったりするが、最終日はどうしたって逃げがちになってしまうものだ。
空港につくと、いつも、終わってしまったと思う。まったくもって、現実逃避の終わりはあらかじめ決めておくものだ。
いつだって旅はそれなりに楽しいし、いつだって旅はそれなりに切ない。何かしら、まだいたかったのにがあるかどうかで、旅行の成否が占えると言っていいかもしれない。
(イラン・コーカサス旅行のときの日記公開企画は終わりです。ありがとうございました)
【グルジアへ】寝台列車のススメ/お目当てロシア軍道へ
寝台列車が大好きだ。
心地よい振動で揺られながらふと目を覚ます。知らない国の知らない線路を粛々と進んでいく大きな鉄の塊、その中に自分がいることを発見する、世界地図を頭に描く、車両が1mmだけ進んでいく、そうして窓の外を、観光地と観光地のあいだに広がるなんでもない街の屋根を延々と見る、暗くて見えないが街の向こうはきっと砂漠だ、ひとは川に沿って街をつくり、それに沿って線路が曳かれている、もちろん何もない荒れ地を進んでいくのもいい、必ず線路はずっとあるのだ――極めつけは、それがいつものなんでもない夜だということ、静かに電車が通り過ぎるだけの当然の――
私は口を半開きにしたままバカみたいになんにも考えられなくなる。
寝台列車の旅はすてきだ。
自分で何もしなくても遠くまでいける、しかもちゃんと横になって眠れる、なにより安い!
この三つ目がキモ。
日本では絶対に経験出来ないこと――それは国境越え、そしてエコノミー選択としての寝台列車の夜なのだ。
恥ずかしいほどくだらない理由だが、これがたまらなくてどんなに使い勝手が悪くても無駄な日程が出てもついついスケジュールに電車の夜を組んでしまう。行きたいより乗りたいを優先させたような本末転倒なスケジュールのときも多い。バカだと思うけどそのうち卒業するのだろう。しなかったら・・・は考えないことにしよう。
コツはなるべく上の段を予約すること。
窓を見るのには下の段のほうがもちろんいいのだが、どうせ寝ている間は何も見えないし、そもそも座席の窓なんかきったなくってなんにも見えなかったりするのだから、あえて上を予約する。窓はコンパートメントから廊下に出たところで楽しめば十分。(もちろんお金に余裕があれば1段ベッドの席が理想だけれどもそこまで贅沢は言わない)
寝台列車の難点は同室の客が選べないことだが、自分の席が上のベッドならばいつでもさっさとプライバシー空間を構築できるからだ。
概して地元のひとは下の段を好むケースが多い(はしごをのぼるのが面倒らしい)ので、席が自由席だった場合でも、希望すれば譲ってくれることが多い。
アゼルバイジャン鉄道のシーツはやたらかわいいかった。(ちゃんとキレイなやつを配ってくれる)
■
さて、(悲しいことに)ゆかいな仲間とはやっぱり終点までの関係性となった。
そんなわけで(どんなわけでも容赦なく)列車はずんずんと進んで時計の針を一緒にまわし、私はすんなりこのたび2回目の国境を今度は何も思い煩うことなく軽々と北にまたいで、グルジアに入った。
グルジアの首都トビリシのバスターミナルは地下鉄ディドゥベという駅を降りて地下街のバスターミナルをくぐりぬけ、階段を上ったところにあった。
バックパックを背負っているせいですばやさが極限まで下がっているというのにそんな目がちらちら移ってしまう道を歩いていく、まあそんな大変非合理的な動きをしながらようやくたどりついた結果はといえば、乗ろうとしたバスはないという発見だった。
前もってネットで調べておいた情報が大嘘だったのだ。
親切なひとがネットに載せた段階ではもちろんほんとうだったのだろうがどんな世界でもそこは現況優先、仕方がない。
仕方がないので次点候補に目的地を替える。
グルジアでおそらく一番メジャーな観光地であるカズベキである。
コーカサスの山麓でトレッキングしたり山の頂上の教会にいったりするのだ。全然悪くはない。
カズベキカズベキカズベキと息の続く限りに連呼するおっさんの塊をみつけて仕方なくその中の一台のハイエースに乗り込む。
なぜグルジアまでわざわざ来たのかと言うと、コーカサスの山に向かう道が絶景で有名ということになっていたからだった。
この道はロシア軍道といって、1920年代にソ連軍が南下するために作り上げた軍用道路だったが、現在ではもっぱらこうして観光用の平和な道になっている。
途中にある世界遺産の教会に寄ったり、謎の壁画(ソ連がつくったらしい)が絶景パノラマポイントを彩っていたり、色々と道中のお楽しみがある。
犬が多くて怖いのが難点。
⇒Tips レモンちゃんのネカフェから
グルジアの文字。ちょっと覚えてみようかな~な安易な気持ちを抱かせない、一介の外国人には高嶺の花感が強めです。
【アゼル】バクー2日目のこと、それからすごいケンタッキー
バスの中でさんざん悩んで出した答えは、この小さな国の首都バクーには二泊滞在しようということだった。はっきりいってこの国に対する事前知識などは皆無、かわりにあるのは寝台列車に乗りたいという中味のない乗り鉄趣味だけ、そうして何も見ないでお目当てのグルジアまで通過する予定だったのだが、昨日の麻薬騒ぎのせいで無駄に疲れ切った私の頭に浮かぶ言葉は「もう動きたくない」、何回確かめてもそればかりだった。
次の日はそれでもなんとか9時頃ようやくのろのろと起きだすことが出来た。いつから使われているのか、そんな古民家づくりの中庭バルコニー。といえば聞こえはいいが、談話スペースなんて洒落たものではなく半分廊下にすぎないところ、そこで中国人が怪しげな朝食を食べていた、少し話をする。
郊外にゴブスタンという世界遺産の遺跡があって、なかなかよかったという。石器時代の壁画が見られるらしい。
なにそれ行ってみたい、というと、さっきロシア人が同行者を探していたよといい情報を教えてくれた。
牛追いの壁画。
ロシア人とセルビア人のカップルと四人でタクシーをシェアした。欧米の旅行者はもちろん色々だが基本的には一緒に行動すると明るい気持ちになることが多い。誰も彼もフェイスブック一辺倒正直ついていけないけれど、せっかく来たのだからと旅を楽しむ姿勢にいつも尊敬の念を抱く。何度も何度も自撮りに付き合わられる、たまにはこうやってリア充ぶるのも全然ステキ、と素直にいいたいところだけれど私は英語が喋れないのでデフォルトが引きつり笑い、とてもじゃないけどそこまで嘘はつけなかった。悲しい。一緒にジャンプとか羞恥プレイみたいな写真でさえも私は全部引きつり笑いをしている。そういうとき私は自分の日本人性を感じる。
しかし白人男はすぐ脱ぐよね。暑いのはわかるけど。腹が出ていても気にしない。日本人でよかった。
■
夕方は鉄道の駅まで切符を買いに行った。
左の三角は地下鉄駅。かっこいい。オイルマネーによるものだろう、都市部はこれでもかとキレイに現代的に整備されている。物価も高い(かなりつらい)。なのに少し郊外に出れば農村風景が広がり、相当な格差があるであろうと容易に想像がつく。国境から首都に向かう道中は人かげはないのに牛ばかりいる光景を見ていて不安になったのだ。のんびりした牛の群れと、砂漠の中に突如現れる石油タンクの列や天然ガスのパイプ。どこまでも近代的な都市の中にたたずむシルクロード時代の城塞。そんな真逆のカードが紙しばいのように現れる。面白い・・・
鉄道駅は、入口が分かりづらかったけどカッサ(切符売り場)の表示を見つけて安心した。この国にはあまり英語を使う人間がいないけれど、さすがに駅には英語専門デスクがあって、親切なお姉さんが対応してくれた。
日本人はたくさん来るわ、と自慢げに言われたが、この時点では私は一人も見てないかった。ほんとかよ。
次の日の夜行列車はもちろん二等。
<おまけ:現地の様子>
地下鉄一景。
駅まで案内してくれたひと。目線もくれました。
Tips⇒レモンちゃんのネカフェから「バクーおすすめスポット」
バクーには世界一すごいケンタッキーがあります。鉄道駅のすぐ横です。
1920年代に建てられた古い鉄道駅を改築したとか。2012年開店。
オシャレ!オシャレ!天井が高い!
中はとってもデートスポットで学生さんでにぎわっていました。
【イラン~アゼル国境アスタラ】全部脱げってそれなんてセクハラ、と思ったけど全然違った
「ここは随分マジメに取り調べるんですね」
形式的なボディチェックからは考えられないほど執拗に胸を揉まれた入国審査の不快感を若干思い出しながら、なんとはなしにつぶやいた私のぼやきは、疑問文になって返ってきた。
海外旅行先のネカフェで日本語使いになる
海外のネカフェでは日本語が使えないことが多いです。当然ですね。
しかし私は英語が得意ではないので、明日来るであろう自分のために日本語をインストールするボランティアをちょう勝手にやっています。はじめはスタッフにお願いしていたけれども見ているうちに自分でもできそうだと思ってだんだん図々しくなっていきました。
ただ、旅行中など予算の都合や時間の制約がきびしい場合は
Ajax IME: Web-based Japanese Input Method
にアクセスすることでその場限りの問題を解決していました・・・
ら、割合長年頼りにしていたのに、いつの間にか全然使えんくなってて驚きました
なんで?!もう対応してないのかな・・・残念。
そこで困っていたときに見つけたのがこっち。知りませんでした、覚えておこう。すみび。
使い方は簡単。
ちょーっとめんどうではあるのですが、文節ごとにスペースを入れつつ、ローマ字打ちをしていきます。そうすると、スペースをうつ度に端から候補のボックスが出てきます。
候補は隠れている中にももちろんたくさんありますよ。適当に選んで、確定キーを押すとー
ちゃんと日本語表示になりました。
こういうの作ってくれるオープンソースなひと、本当にありがたい。
しかし最近は猫も杓子もスマホスマホWifiWifiっていってて現地人ですらネカフェなんてあったかしら?という反応が多いです。ネカフェ自体がユネスコ危機遺産に登録されてもおかしくないのかもしれませんね。
とにかく電子機器類を失くしたりするのが怖くてネカフェにいくとき以外スタンドアローンを気取っていた僕だけれどもうそんな時代は終わっているのかもしれないってもう何年か思っています。淋しい。ひとりになる時間はいいものなんですけどね。
ただこういうサービスがあるのはなにかのときにはなにかと便利なので、「困ったときにはsumibiとググる」覚えておくといいことがあるかもしれませんよ!
みんなだいすき高級ホテル!セレブ気取りなあなたにはカタール航空ドーハ乗継がオススメ!
飛行機の乗り継ぎ時間って、長いとツラいものですよね。でもでも、そんな悩める旅行者を少しでも救おうと頑張っている航空会社もあるんです。
カタール航空です。
カタール航空は、カタールのドーハを本拠地としている国営航空会社で、英スカイトラックス社による航空会社の格付けで、実質最高評価の「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ(The World's 5-Star Airlines)」の認定を得ているそうですよ!全部Wiki先生のコピペですけど。
そのカタール航空、乗り継ぎサービスが太っ腹すぎてすばらしかったのでご報告いたします。
8時間以上の乗り継ぎがあるひと限定ですが、無料でホテル滞在させてくれるのです。
カタール航空では、ドーハ国際空港の乗り継ぎ時間が長い場合、お待ちの間に滞在いただけるホテルをご提供させていただきます。
ホテルをご利用いただくお客様には、入国ビザ、ホテルへの送迎、お食事もご提供させていただきます。
注) 尚、航空券を旅行会社でご購入されたお客様につきましては、ご購入元の旅行会社へお問い合わせください。
以下の条件を満たす場合、ホテルをご利用いただけます。
・8時間以内の乗り継ぎ便が運航していない場合。
・乗り継ぎ時間が8時間以上、24時間以内の場合。
・アブダビ(AUH)、バーレーン(BAH)、ドバイ(DXB)、クウェート(KWI)、マスカット(MCT)発着便を含まない旅程。
どうですか。どうですかこれ。心が浮き立ちますね。なんといってもザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズの提供するホテルが一泊500円の安宿の訳がありません、どんな格好をしていても、乗り継ぎ時間の条件を満たすだけでザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズの提供するホテルに宿泊できてザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズの提供するホテルのお食事をいただけるのですから胸もはずむというものです。
<出発前に>
航空券の発券会社に連絡し、カタール航空にホテル利用の予約をしてもらいます。PDFで予約確認書が送られてくるので、チェックインの際にパスポートと一緒にカウンターに渡します。
なお、ドーハでは預け荷物の受け取りはできないので、着替えや洗面用具は手荷物にまぜておくのが賢明です。
<ドーハ・ハマド国際空港に到着したら>
トランスファーの表示に従って進み、Transit Accommodation at City Hotels というカウンターに並びます。
予約確認書とパスポートを提出すると、ホテルのバウチャーを出してくれます。(ここにきて初めてホテルの名前が明かされます。提携ホテルは複数あります)
バウチャーを持って今度はアライバルの表示を追って、イミグレに並びましょう。出国もスムーズです。ビザ代も航空会社が持ってくれるなんてなんてオトクなんでしょうと感激している合間に、出国が済み、謎の黒服が近づいてきます。
「お嬢様、車の準備が出来ております、こちらへ」
・・・ま、他のひともいるのでベンチで20分待ちましたが、とにかく黒服がエスコートしてくれて、バスに載せられドナドナと高級ホテルに向かうことになります。
<ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズの提供するホテル>
ついたホテルは私にはちょっと縁のないようないいとこでした。さすがザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズの提供するホテル・・・(それほどでもないとかは聞きたくないんですよ)
街の中心部にあって、観光にもばっちりな立地。ただし、外に出ると暑くて死ぬので誰も外には出ようとしていませんでした。私は無理をして出たので2度死にました。
ひとりでもツイン
ツイン・・・
(ちょっと活用方法がよくわかんなかったトイレ)
女性の気になるアメニティも充実していました。シャンプー、コンディショナー、ボディローション等です、なぜか歯ブラシだけは注文制でしたが。タオルもドライヤーもありました。
<おしょくじ>
乗り継ぎ時間に合わせてお食事券がいただけます。おまけでロビーでいただく喫茶までついてくるオモテナシ。
内容は、予想どおりというか何というか、全部ビュッフェでした。普通に豪華でしたが、朝昼晩の3食ともビュッフェな経験は初めてでした。孤独のグルメだったらこの状況をどう楽しむのでしょうか、そう、私は孤独だった、大いなる自由とともにひたすらひとり席を立ちおかわりをしたのだ
周りはおしゃれしたカップルや女子会ばかり。暑い国ではスイカなどでこまめに水分補給しましょう。さみしい。
報告は以上です。
いかがでしたか。この乗り継ぎサービスの肝は条件が整っていようが申し込まないと適用されないことです。知っていたひとだけが甘い汁をすすることができるのです。気の利く旅行会社はきっと言わなくてもやってくれるのでしょうか・・・羨ましがっていても仕方ありません、カタール航空のチケットを発券したらまず発見元の会社に問い合わせてみてください。*1
きっと、うまい汁が、吸えますよ!!
*1:格安航空券だと適用外だという話もあるので注意です
東京でアゼルバイジャンの入国ビザを取ってみたよ
東京は目黒、在日アゼルバイジャン大使館にてビザを取りましたので報告します。
※2014現在、空港・国境でのアライバルビザの発行は出来ないそうですので、アゼルバイジャンに入国するには事前に大使館にてビザを発行してもらう必要があります。*1
※某地球の歩き方には外国人の滞在登録は30日まで不要とありますが状況は変わっています。
3日を超えて滞在する場合は滞在登録が必要だそうです。3日です。3日。気を付けてください。2泊までは不要です。ホテルのひとに頼めばやってくれますが、基本有料のようでした。
<ビザ申請に必要なもの>
項目 | 詳細 |
---|---|
①eVISA | http://evisa.mfa.gov.az/ で会員登録(Sign Up)します。 私も結局メールが届いたのは二週間後でしたが、色々とシステムトラブルが多いようです。メールが届かなくても何回もログインしているうちになぜかサインアップできてしまいました・・・謎です。 各種項目を入力して、「status」が「submitted」になればOKです。出てきたPDFを印刷して提出します。 入力でおそらくつまるのは Inviting person(招聘者情報)だと思われますが、通常の観光旅行の場合ホテルの情報を書いておけば大丈夫です。 |
②査証申請書 | PDF様式を記入して持っていきます。 EVISAと内容はほぼ同じです。 |
③写真 | 3×4cm、背景無地 大使館のHPでは二枚とありましたが、一枚でいいと言われて一枚返されました。 |
④パスポート | 有効期間は6カ月以上です |
⑤ホテルの予約確認書 | 基本的に予定を立てることを好まないバックパッカーの方も、ここなら安心。現地払いでキャンセル料もかからない宿を探せます。予約確認書まで出してくれる至れり尽くせりです。ホステル系も割に多く載ってます。アゼルの首都バクーのホステルは一軒しかなかったけど。 |
⑥Eチケット | 航空券の写 |
⑦日程表 | 陸路での入国を予定していたので個人的に準備していきました。 |
<いざ、在日本アゼルバイジャン共和国大使館へ>
◆受付時間:月・木10時~12時
もうしょっぱなから社畜としては辛すぎる狭き門にココロが折れそうになりますが、精神論でなんとかしましょう。
大使館は駒沢大学駅から徒歩20分程の住宅街の一角にあります。国立病院機構医療センターの裏手すぐ、お隣はエジプト大使館。
完全に軽い気持ちで申請にいったところやおら面接らしき何かが始まり非常に焦りました。旅行日程について、アゼルを目指すこととなった動機や、旅行が趣味なのか(仕事とのつながりはないか)などなど聞かれました。しどろもどろになりましたが、親切そうな笑顔と日本語で対応してくださりました。緊張するわ。
「なぜ、アゼルバイジャンを目指すのですか」
「・・・別に」
問題がなければ一週間後にビザが出来上がります。
受け取りは当日朝に電話確認の上、来訪します。
受け取りについて郵送を頼みましたがあえなく断られました。こんなときにも友達がいないと人間じゃないみたいな悲しい事実をつきつけられるなんて、、友達がいないから遠くの国まで逃亡しようってのに全く嫌になりますね。一応代理人に頼むのもアリです。
アゼルバイジャンのビザは日本人は無料です。手続きがめんどうくさい中、唯一の救いです。
これを旅行代理店やらビザ代行取得専門店に依頼すると2万円とか普通にかかります。つまり、自分でやった頑張りには2万円分の報酬があってもおかしくないわけです。
大使館から帰るときにこんな天啓が閃き、気が付いたら2万円分の服を買ったりしてしまう自分を責めるよりは、愛してあげよう、デザートもつけよう、
ビザは一ページまるごとサイズのシールです。
受け取りは一瞬でした。提出した日程より余裕をもたせた一カ月分のビザが下りていました。
アゼルバイジャン大使館のビザ情報の頁(英語)を引用
Welcome to Embassy of the Republic of Azerbaijan in Japan!
Single/Double visa requirements
- One visa application form
- Two recent passport size 3x4 cm photograph (with white background, glued to application form)
- Valid passport (must be valid for at least six months after the expiry date of the Azerbaijani visa applied for)
- Letter of Invitation (one of the following):
a) Invitation from an Azerbaijani company
b) Invitation from a foreign company based in Azerbaijan
c) Confirmation from a travel agency (based in Azerbaijan) and Tourist Voucher
d) Hotel reservation confirmation
e) Invitation from an Azerbaijani citizen, accompanied by a photocopy of his/her passport or national identification card
The Embassy reserves the right to request additional documentation or invite applicants for an interview.
Invitations can also be processed in the Consular Department of the Ministry of Foreign Affairs of Azerbaijan.
Both business and tourist invitations should be on the letterhead of the host company/organisation/hotel in Azerbaijan and signed by an authorised individual
⇒Tips レモンちゃんのネカフェから
◆在アゼルバイジャン日本国大使館のHPにはビザの申請書様式から、首都バクーの観光情報、交通事情まで充実した紹介がされていてとても参考になりますよ。
歓迎と中国風に書きつつ工事中と英語だらけで更新する気の全くなさそうな在日アゼルバイジャン大使館HPを見たときの不安感と比べさすが日本は違う、情報にものすごく信憑性がいやいやそんなこと言っちゃーだめですねん。何も言ってません、何も言ってませんよ。
◆見た目信頼性の高そうかつ旅行者が参考に出来そうなページをあげときます
・アゼルバイジャン | Fieldnet (在外研究者向けサイト、2013年2月現在情報とのこと)