ドキドキしちゃう

ダメな人の自己愛ドライブレコーダー

世界のネカフェから  ブログのメイン。管理人の見た世界の不条理。
ツイッター   ゆるふわ日記。思考回路オープンソース企画。

火葬ショートショート

ふた月連続で火葬場に行くってあまりない経験だったので骨について書いてみる。
こういう話って苦手なひともいるのだろうか。リアルではあまり話せないので、話したいのですw

■90代男性(祖父)の場合:
普通に、50分程度で予想通りのお骨になった。
特に印象はなし。
死ぬと皆一緒だもんなあとかありきたりな感想を持ったと思う。

   対して

■50代男性(父)の場合:
予定の1時間を20分程度オーバーし、骨格標本ほどではないけれどかなりリアルに人間的?な状態になった。
大腿骨が!とか、頭蓋の目の窪みが!という経験は初めてで、ドキドキした。不謹慎だと言われそうなので、黙ってましたが。
父親は特段ガタイがいいタイプではなかったけれど、そこそこ背が高かったせいか、かなりの量。


■ご存じのとおり、日本の風習では、火葬が終了すると、みんなで骨壺にお骨を投入するイベントがあります。

骨壺は、メーカーこそ違えど、そんなに大きさに違いはないと思うので、二人の差は歴然でした。祖父の場合は(というか、今までの経験上)何の心配もなく、順番に拾って壺に詰めればよかった。
父の場合は、ひとつひとつの骨が大きすぎるせいで、どう見ても入る量ではない。

「これ、入らないでしょ…どう見ても…」
思わず呟いた私の弱音への妹の返しが秀逸でした。
「入るか入らないかじゃない!入れるんだよ!!」

3つくらいの骨壺があっても入るかどうかという見た目の量だったので、とは言っても、どうするのかなーとみていたら、係員さんは失礼しますと一礼後、おもむろに箸を突っ込みミキシング作業を始めました。
びびったです。
ガスガスガスってどんどん骨を砕いていくんです。
「やめて!お父さんが!」みたいな話ではなくて、正直に言いますが私はドン引きしてました。へ、へぇ~、す、すごぉい…絶句。みたいな。
出来た隙間にまた骨を詰めて、ガスガスと砕くことを3回位繰り返して、最後に頭蓋骨の部分を入れて、終了。

「は、入った…入ったよ…」
やってやれないことはない、とか、諦めたらそこで試合終了だよ、とか、色々なコトバが私の頭蓋の中を飛び交ったものです。

結局、父は、死ぬには若すぎたです。


ちなみに、火葬場の方に聞いてみたところ、火葬シーンはモニターでチェックできるようになっているのだとか。焼き加減が中途半端で出てきたら困りますよね。いろんなシステムがあるものだと感心しました。

全然ショートショートにならなかった。