ドキドキしちゃう

ダメな人の自己愛ドライブレコーダー

世界のネカフェから  ブログのメイン。管理人の見た世界の不条理。
ツイッター   ゆるふわ日記。思考回路オープンソース企画。

余命一カ月(熊注意)

12人いる!


読者登録していただいた方が12人もいる。二桁って、両手に余るよ!
ものすごくありがたい。
しかもしかも、激しくダメーなひとが書いてるチラ裏なのにどうやら本当に(!!)読んでくださってるみたい。しかも読者の方でない方まで。すごいことだ。超常現象かもしれない。
でも何回数えても11人しかアイコンが見えない。そ、そーゆーもの?嘘だ。もうひとりが誰か知りたい。誰が読んでくれているの。ゲドあなたなの?

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<ちょうじょうげんしょうかもしれない>


前回までのあらすじ:父親がアルコール性肝硬変による肝不全のため入院しています。

はじめから⇒ "家族の肖像" - 記事一覧 - ドキドキしちゃう
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帰国した私に母親は言った。
「余命一カ月」
重い!重いよママン!!現実が厳しすぎるよ!!思わずぐぐってしまいたくなるワードでしたよ。
何だって今までイージーモードだったのに、話が違うじゃないですかーー!!!

「なーにを言っているんだか、小学校の教科書でも思い出すことですね」頭の中で声が冷たく響きわたる。そう、大事なのはいつでも楽に考えること。

  はるがきて めがさめて
  くまさん ぼんやり かんがえた。
  そうだ ぼくは くま だった。

そうだ 私の人生は十分イージーモードだった。
よかった。

 

母だけが医師から別室に呼び出されて、宣告を受けたという。
本人にどうするかは、ご家族で決めてください、と。
残り一カ月。
たった一週間前、生体肝移植の可能性なんて話が出ていたことが夢みたいだった。
もうそんな体力はとても残っていない、と。
もう、ご本人の肝機能回復に任せるしかないんです、と。


結構本当にずっと考えてた。
一体どうしたらいいんだろう。私はどうあるべきなのか。どうありたいのか。
祖父の、父の、そして自分の犯した罪と誤解。
デニーロの出現によって、今までのストーリーの謎解きはほとんど済んでいた。
一連はかなり精密にドキュメンタリーに落とし込んだ自信もあった。
問題は、そのあとの現実に自分がどうかかわっていくのか。
どーすんの、俺!

でもね、
この時は、やっぱり、まだ幻想が残っていた。
私の中の人が頭の中をどんなに消毒しても、
どんなに丁寧にいままで何があったのかを説明しても、
どれだけ必死に自分に対する説得を試みても。
こんな筈じゃない。
私の父親はこんな人間じゃない。


久しぶりに父親に会いに病院に行った。
父親は、自分が余命一カ月であることを知らなかった。
現実はどうだか知らないけれど、知らないことになっていた。
知りたくもなかったんだろうと思う。

 ※ちなみにこのあたりのうんぬんはリアルタイムでブログに書いてます。この二週間くらい後の話。

告知するしない - ドキドキしちゃう
今読み返すと、「書いて整理してる感」が半端ないですwブログ万歳!

「つっまんない写真ばっかり撮ってきたな」

父は、入院患者特有の「なんか嫌な感じ」の人間になっていた。
ストレスが大きすぎると自我で他に対処のしようがなくなる、やり場のない不安や怒りが甘えとして家族に向かいがちになる、そんなの当たり前にわかっていても、辛かった。
そんなくっだらないことにいちいちモヤモヤする自分が、許せなかった。

「許せる許せないとか、そんなこと言っている暇がある訳?」
「あんな遠いところまで逃げてようやく回復wした筈のリアルwwwが、やっぱり幻想だった訳だwww」


違う。
もう逃げなくても大丈夫だから。
これははったりそのものだったけど。