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ドキドキしちゃう

ダメな人の自己愛ドライブレコーダー

世界のネカフェから  ブログのメイン。管理人の見た世界の不条理。
ツイッター   ゆるふわ日記。思考回路オープンソース企画。

ティルトモード(いつもより多めに内面吐露しております)

on tilt :ポーカーで、プレイヤーの心理が動揺した状態

PokerTips.org - ポーカー攻略法:ティルト

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<ばかな はなしだと おもうわけだ>

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前回までのあらすじ:電気レモン は 迷っている。電気レモン は うごけない!!
アルコール依存症の父を看取るまでの体験談と振り返って思ったことをつらつら書いてます。長いけど読んでくれると激しく喜びます ⇒ "家族の肖像" - 記事一覧 - ドキドキしちゃう
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そう、この頃の私は半分わざとかもしれないけれど思考停止状態に陥っていた。
父親が自分の介護を家族にやらせて平気な顔をしていることとか、
家族に向かって嫌味ばかりいうこととか、
そもそもアル中になったことそのこと自体を、受け入れられなくなっていた。
「病人だから優しくしてあげないと」、とか、
「心の弱い人間はアルコール依存症になるんだ」とか、
外野から言われる色々でも、
「父親はこうあるべき」という理想の押し付けとも少し違って、
それは、ネタバレ知りすぎてしまったせいだったかもしれないと、今は思う。



父親は祖父から虐待を受けていた。
このことは、弟であるデニーロが彼の愚痴を聞いていた流れで50年の歳月を経て漸く日の目を見た事実であって、、、彼の中では一番のタブーだった。
誰にも知られたくないことで、
娘である私が知っていることがありえない状態。

こうやって、ひとりだけ推理小説の先読みしちゃった状態で、どうカードを切っていいのかとても難しかった。
もうジョーカーは出せないから。
当然ながら祖父と父の関係には私は無関係で、外野から何やかにや言ってもしかたないのは嫌になる程よくわかっていたから。

父はデニーロに、
「俺がこうなったのはあいつのせいだ」
といつも言っていたそうだ。
「そんなやつの自慢の息子と言われることが一番ツライ」って。
祖父と父が二人きりで山歩きか何かに行った際、
「ここから親父をつきおとしてやろうかと思った、」位に、父は祖父のことを恨んでいたんだよ、とデニーロは言った。

そんなの知ってるよ。
ずっと前から知ってた。
隠ぺいされていて気づかなかったけど、知ってた。
おじーちゃんのことを何とかしないとと言いつつ全然まじめに考えてくれなかったのはいつもおとーさんだったから。
だんだんボケてきたおじーちゃんの今後について現実的な具体案(見守りポットの導入について、とか出来る範囲で出来ること。最近の対高齢者サービスは目を見張るものがある。日本の技術力すげー!です)をいくら探してきて提示してもね、いつも思考停止状態の生返事か、何をしても無駄だ、どこか施設にいれるしかないんだという漠然とした極論しか返って来なくて、
そう、どうしてなんだろうといつも思っていたんだ。
おとーさん鬱だからなーと軽く考えていたのは私のミスだったな。



あんな奴、勝手に野たれ死ねばいいんだって、そう思うことも出来ない位に父は祖父の陰に怯えて、今だに毎晩殴られて叫んでいたんだよね、、きっと。

全然違うのになんでわからないのって、ずーっとそんなことばかり思ってた。

誰にも見られていない山中で「親父をつきおとしてやろうかと思った、」けどそれをしなかったのは、出来なかったからでなくて、おとーさんにはおじーちゃんを殺す動機なんて本当はなかったからなんだよ。
出来なかった弱い人間、じゃないんだよ。
そんなことする必要ない、ってことを分かっていた証明なんだってば。
あのね、
おじーちゃんはおとーさんを殴らないと耐えられなかったんだよ。
そうしないと、不安で耐えられなかったんだよ、多分ね。
聞き分けのよすぎる子が何を考えているのか分からなくて不安で堪らなかったんでしょ。かっこよく作り上げた自分の空っぽのなかみを見透かされるようで恐ろしくなるから子供の虐待になるなんて話、よくある話って感じじゃん。
おとーさんがおじーちゃんのこと怖がってるなんて話は絶対嘘だよ。
もうおじーちゃんがそんな大した存在じゃないんだって、わかってるじゃん。
逃げる必要なんてどこにもないじゃん。
どんな理由があろうとも、力に任せて子供に当るなんて、犯罪だよ。
許せないよ。
でもさ。
それに黙って耐えてきたってどんだけのサバイバルよ。
確かに娘は二人ともメンタル弱いよ、でもあんたは子供に手ー上げるなんてこと一度もしたことないんじゃん。アル中の人間は暴力を振るうものだってみんなは決めつけてばっかりだったけど、全然かんけーない話だったじゃん。
それどんな偉業よ。
全部一人で引き受けちゃってさ。代わりに自分を壊しちゃってさ、ねぇ、何やってんの。
いま何から逃げてるの。
もう、その責任を、ちゃんとおじーちゃんに返してあげて。
それはおとーさんのモノじゃないでしょ。

おじーちゃん、死んじゃったよ。
謝る機会を持たないまま。
おじーちゃん、おとーさんのこと、心配してたよ。

私なんかよりもっともっと色んな証拠を持っているのに、
なんでわかんないの。
なんで。

…っと、こんなふうに思っていたんだと思います。はい。。。
言えないよねー。
言えるわけがない。
今になってはこんなこと言ったって、仕方ないことばかりだからね。
そう、頭ではわかっていても、全然父に素直になれなくなって、
お見舞いに行くのが苦痛で仕方なかった。

背景も全部わかっていて、なのに優しくなれない自分を許せなかった。
勝手に期待して、勝手になんでなんでって文句を垂れているだけで、私には何も出来ない。
どうじたばたしても空回って、自分が無力である事実をつきつけられるだけで。
せめて、何も言わないことで、父のプライドをこれ以上汚したくなかった。

ズルして手にいれたジョーカーは使えなかった。
(まー知らなかったらもっと行きあたりばったりで意味不明な行動をしていたんだろうけど)下手に変なカードを持ったせいで、手持ちのカードをどう切ったらいいのかさっぱりわからなくなってた。

そんなとき、デニーロが、来てくれた。