ティルトモード続(脱出不能)
もうどこまで書いたのかわからなくなってきたけど、前の続きでーす。
ね、年内には・・・!
この間11月中に終わるといったけど、もう 無 理 !!
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前回ティルトモード(いつもより多めに内面吐露しております) - ドキドキしちゃうまでのあらすじ(初めてまじめにかくよ):なぜ、父親はアル中になったのか?家族の歴史をひもといていった探偵レモンちゃん。幼少時の祖父の虐待の事実を発見し、祖父の肖像、父親という人間を理解できたつもりになっていた彼女。でもでも父親に素直になれない!刻々と迫る寿命!余命一ヶ月宣告からもう結構たってる!父親は自分の余命宣告も知らずに、今日も家族の手厚い看護も当たり前みたいな顔しちゃってー嫌な感じ!さあ、ここでレモンちゃんは考えた。もう無理!いやいやいや、がんばろうにっぽん。がんばろうじぶん。どーする?どーするよ、俺!
はじめから は こちら "家族の肖像" - 記事一覧 - ドキドキしちゃう
<あー そんな はなし だっけね>
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ポメラはすごいなぁ、速いなぁ、
よかったねぇ
、、、じゃなくて!!
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こんなに歴史がわかったのに、まだなにが足りないんだろう。一生懸命やってるつもりなのに、なにがだめなんだろう。。。
どうして、うまくいかないんだろう。
自分にはどうしようもないことが世界にはたくさんある。
自分ひとりで、何かできると思う方がおこがましいんだ。
もう父親は死んでいく最中なんだ。今更、なにが出来る。何かやったって、意味あるのか。邪魔するだけじゃないか。
なにしたって、全部自己満足じゃないか。
わかったつもりになってオナニーして喜んでるだけで、なにもできないんじゃないか。
母親の求めるままに桃を毎日買っていって、父親の好きなジュースを探して。
誰のせいでもない。
祖父はあんなで、そのせいで父親はこんなだ。なんの因果か父は母と結婚して、そして私がいて、バージョン2が妹だ。
なんの不思議もない。
自然な流れ。
こうなるように、出来ていたのだ。
諦観という言葉が一番ふさわしかった。
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そんなある日、デニーロからの電話があった。
「兄貴の具合はどう?」
そして、声をかけてくれた。
「声、やばいけど。大丈夫か?」
一時間近く、病院の廊下で、私はポツポツと事情を説明した。
もう無理です、
私は逃げてばかりいる父が許せない。
もう時間がないんです。
そんなこと言っている場合じゃないのに、私だってもう逃げちゃだめなのに、向き合うことが出来ないんです。
私、全部わかったはずなのに、どうして出来ないのかわからない。
どうして父を許せないのかわからないんです。
あのひと自分が死ぬってこともわかってないんです。
もうダメなのに。
私の無意識に未だに父に理想をみているんですよ、きっと。父親に「向き合ってほしい」だなんて、鼻から要求がめちゃくちゃなんです。
私がおかしんですよ。
だから、
もう、いーんです。
黙って聞いていたデニーロが言ってくれた。
「俺がいくよ」
俺が、兄貴と話をしてくる。
一晩、泊まりの当番をやらせて。