読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ドキドキしちゃう

ダメな人の自己愛ドライブレコーダー

世界のネカフェから  ブログのメイン。管理人の見た世界の不条理。
ツイッター   ゆるふわ日記。思考回路オープンソース企画。

父との対話(8年越し案件)

続きでーす。
あまりにも内面話にフォーカスしすぎの感がありますが、話というか場面的に仕方ないのでスミマセン、お恥ずかしい限りでございます。
==========
前回不道徳教育講座(をいつか読みたい) - ドキドキしちゃうまでのあらすじ:ついに父との対話が始まる。勝負の行方は?!
(これは、あらすじでなくて、予告だって気づいた)
はじめから →"家族の肖像" - 記事一覧 - ドキドキしちゃう

 

f:id:denkilemon:20130921100016j:plain

<まー すぎたこと なわけで>

==========

ものすごく緊張しながら、私は手持ちのカードを眺めた。
自信がないなら動くな。テンパって興奮して意味なくジョーカーつきつけるようなバカなまねだけは絶対にするんじゃない。
このひとは死んでいく。
何かを聞けるとしたらこれがラストチャンスだ。

「妹は、どう思ってるんだ。あいつは、俺の浮気について何も知らないんだろう?」
「妹も知ってるよ。私はばらしていないけど、でも知ってるよ。わたしも妹が知っていること最近まで知らなかったけど。どう思っているかも知っているけど、それは自分で聞いてあげて」
そうか。

「なんで、浮気なんかしたの?そんなに魅力的なひとだった?」
「・・・バカなことをしたって思ってるよ、今思えばさ」
ほんとだよ・・・おとーさんのせいで、おかーさんだって大変なことになっちゃったじゃないか。

   ■

もう、8年も昔の学生時代の話だった。
父の浮気に気づいてしまった私は、父を問いただした。そして、否認されたことにショックを受け、そのままそれを母に告げ口した。どうみてもバレバレなのに何も気づかない脳天気な妻という母をみていられなかったのだ、という言い訳をつけて。
何も考えなしの行動だった。
信じていた夫に裏切られた母の落ち込み様はすさまじかったが、私は自分のしたことを瞬間に理解すると、そのまま下宿先のアパートに逃げ帰った。
母のためという正義っぽい言い訳は、完全にとってつけたエセだということもバレバレで、自分すらだますことが出来なかった。
2ヶ月後、恐る恐る実家に帰ると、完全に家庭は崩壊していた。

突然バラされた父はきちんと謝ることが出来ず、
母も青天の霹靂になすすべもなく、ヒステリックに怒るばかりで、
妹は何が起こったのか何も知らない(ようにみえた)。

告げ口した非を詫びて、母にきちんと謝って解決してほしいと父に何度も頼んで、そのたびに
「おまえのせいで」
と罵られていた。

私は当時、開き直るしか、できなかった。
「それはそーだけど、浮気なんかしたほうが悪いんじゃないか」

その後数年かけて、
夫婦の不和は見かけ上持ち直したかのように見えた。
その実、母は裏切りを許せなかったし、父は反省していなかったのは明白だった。
そう、見かけ上、二人のデフォルトは回避された。
もちろん不和のなごりも時々はあったけれど、二人でドライブに行ったり、もとどおりに全員が自由にふるまう平和な家庭に見かけ上は戻ることが出来た。
そして、解決のない問題は隠蔽されて、父親の酒量として代謝されていった。

その後、
父親のお酒への逃避という事態に気づいた母はそれを止めるためにますますヒステリックになった。
悪循環が悪循環を呼ぶ。
母に何をいっても、父に何をいっても、何も変わらなかった。もうばかばかしくなる位。
「別れちゃえばいいのに、」
これが世に言う共依存でしょか、と冷めた目で見ていた。

一番私のせいなのに、と思いながら。

※注:
まーね、
父のストレスはそれはもう色々で、仕事上のストレス、夫婦間のストレス、それに祖父がもうろくした一連の事実、親友の突然死、それになにより、お酒に対する依存症そのものへの物理的なストレス、色々なトリガーはあったのだけれど、私の使える当事者カード = 私の未解決事件 は、これだけだったってことです。

   ■

「なんで、私が言ったときに、否定したの、もうバレバレだったのに」
まさかバレてないと思ってたんだよ・・・
「うそ、あんなにバレバレだったのに、バカじゃん」
ほんとうだよな・・・お前だけでも、素直になっていればな。。。
「なんで私はおかーさんにちくったりしちゃったんだろう」
口止めすればよかったのになー
「ほんとだよー、何でそうしてくれなかったの」
そこまで頭がまわらなかったわ。

泣きながら笑っているところで、部屋に入ろうとした看護婦さんが慌ててドアを閉めた。

「告げ口して、ごめん」
いいよ、そんなの、俺がそもそも悪かったんだから。
「勝手にリュック開けたりして、ごめん」
頭の中で感情の針が振り切れて、涙が出た。
・・・何かおかしい。頭の中で何かが点滅した。
違和感は、父の言葉ですぐに消えた。

 

そもそも、俺が悪かったんだから、みんな本当にバカなんだよ。
傍から見ていて、本当にバカみたいだよ。

みんな自分のせいにするばかりじゃないか。
何をしたのも俺なのに、なんでみんなかけずり回って、大騒ぎして・・・
原因をつくったのは全部俺じゃないか。

 

「そもそも、浮気したのも、酒に走ったのも、俺の責任なんだから」
そんな言い方ひどいじゃん、みんな、一生懸命だったんだよ・・・
「知ってるよ、だから、バカみたいなんじゃないか」
うるっさいな、おとーさんが、一番バカだよ。

 

父親の足はむくみがひどくて、よくマッサージを頼まれた。
手で押すと皮膚の下で水の固まりがそのまま移動するのがわかった。(正直これはすごい怖い、、)
父は、いつも気持ちいいと、喜んでくれた。

バカばっかりだ。

二人で笑った。
なんで、こんななっちゃったんだろーね。
あーあ、って。