仕事が少しだけ新しくなる前、新しいものをいくつか買った。
こんばんは、今日も元気に週末反省会を始めます。待って待って、反省書いたことなんてあっただろうか(いや、ない)。
<土曜日>
桜が咲いた。いつも通りに予想通りにうんざりしながら高架下をくぐったら、桜が咲いていたのを見つけたのだ。その日はとんでもなく暖かで、桜が全盛の少し前を歓んでいて、私の気持ちもとてもとても晴れやかになった。周りの環境に流されやすいという皮肉めいた言葉もそのときには消えてしまっていた。
そして臨時収入があった。いちまんえん。すごいことだ。副収入というか、なんとなく見つけたなんとかキャンペーンに乗っかってみたらそれはちゃんと書いてあるとおりのちゃんとしたキャンペーンで、ちゃんとしたギフトカードを貰ったのだ。
あぶく銭の正しい使い方は右から左。異論はあるだろうけれどもできれば泡は泡に還したほうが、ホラ首相とかも喜ぶかもしれないからと思った。経済はよくわからないけど、動かないものよりは動いているもののほうが、縁起がいいと思っている。
消費税が上がるのでほしい物があるなら沢山買った方がいいよとみんなが言っていて、私もその通りだと思う。
加えてちょうど年度が変わって、私は仕事もガラッと変わる、だからなんでも新しい物にするというアイディアに魅力を感じた。
本当はそんなことをする必要なんかまったくないのは知っているけれど、それでも変えてやるのだ。
使えるもの全部差し出してバカみたいに消費してやろうと思った。
有楽町まで足を延ばして、服を思いっきり買いにいこうと思った。なんでも欲しいような気持ちだった。本気でずっとクローゼットがもう停滞まっさかりだしという慌ててつけた言い訳もあった。
服を買いにいくエスカレーターの前で、ポーチと定期入れを見つけて衝動買いした。衝動買いは相当久しぶりだった。あんまりかわいいと思ったのはレベッカテイラーでこんなフェミニンで露骨で女子大生向けの安っぽいものを買うこともまた欲しいと思ったこともそれ自体が自分にとっては驚きだった。
このあいだ一緒に遊んだ女の子が今私が財布がわりに使っている安物のポーチ(何かのおまけで貰ったどうしようもない奴だ)を見兼ねて、長財布を使わないと金運が逃げるんだと意味不明な警告をしてきた、奴のmiumiuはそれもすごく素敵だった、それで、(意味もなく、)絶対マトモな財布なんか買わないからと大人げない宣言をしていた。
今使っている財布と完璧に同じサイズで殆ど同じ形のレベッカはポーチの癖に9,000円もした。大事に使おう。こんな無駄すぎる買い物であぶく銭は露と消えてしまった、なのでそのあと服も靴も買ったけれどもそれは近い将来私を苦しめることになる。だからそれはちゃんと働く。
服も靴も欲しいものが見つかって、それはとても貴重な瞬間だと思った。欲しいものがひとつも見つからないときは多分違う意味で苦しいんだと思うしそういうときはすぐに来てしまうから。
完璧に右から左を遂行したのでとても素敵な気分でいる。そうなれることが本当に嬉しい。
<日曜日>
終わらない仕事をしにいかないといけなかったのに昼まで寝ていた。土曜日の夜はしぬほど疲れていたのになかなか寝付けなかったのだった。眠たくて死にそうなのに眠るタイミングを失ってしまうと本当に苦しい。
腹筋したり腕立て伏せをすると眠れることもあるけれど、そんなの出来ない位に疲れ切っていて頭だけ冴えてしまうと打つ手がなくなってどうしようもないので諦めるしかない。寝なくたって死にはしない。
なのにいつの間にか寝てしまったら寝すぎるほど寝てしまって、もうダメ人間すぎる、コレいちいち言っても仕方ないから、のろのろと支度をして会社に出かけて行った。会社には誰もいなかったのでほっとした。会社に来ていることを守衛さん以外にばれたくなかった。
オフィスで自分の席だけ電気をつけて、引き継ぎのファイルを整理した。一人でいると本当に安心して仕事が出来る気がする。休日出勤は全力で反対だけど、実際自主的にこうやって来ること自体が嫌なわけではないような気がした。嫌だ嫌だとぼやきはするし、仕事は大嫌いだけれど、そうか、あれだ、私は在宅ワークがしたいんだw こういうのがただのわがままって言われるんだろうなああ。
夜遅くに実家に戻って、妹が作ったケーキをいただいた。
コーヒーをいれないと仕事が始められないし、お茶を飲まないと一日は終われないと思う。寝起きのはじまりはともかくおいしいお茶が淹れられたから、
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そういえば、本当は、春らしい口紅と、使いやすいシステム手帳も欲しいと思っていたんだった。
来週まで桜が続いていたらいい。