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ダメな人の自己愛ドライブレコーダー

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【アゼル】バクー2日目のこと、それからすごいケンタッキー

バスの中でさんざん悩んで出した答えは、この小さな国の首都バクーには二泊滞在しようということだった。はっきりいってこの国に対する事前知識などは皆無、かわりにあるのは寝台列車に乗りたいという中味のない乗り鉄趣味だけ、そうして何も見ないでお目当てのグルジアまで通過する予定だったのだが、昨日の麻薬騒ぎのせいで無駄に疲れ切った私の頭に浮かぶ言葉は「もう動きたくない」、何回確かめてもそればかりだった。

次の日はそれでもなんとか9時頃ようやくのろのろと起きだすことが出来た。いつから使われているのか、そんな古民家づくりの中庭バルコニー。といえば聞こえはいいが、談話スペースなんて洒落たものではなく半分廊下にすぎないところ、そこで中国人が怪しげな朝食を食べていた、少し話をする。
郊外にゴブスタンという世界遺産の遺跡があって、なかなかよかったという。石器時代の壁画が見られるらしい。
なにそれ行ってみたい、というと、さっきロシア人が同行者を探していたよといい情報を教えてくれた。

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牛追いの壁画。

 

ロシア人とセルビア人のカップルと四人でタクシーをシェアした。欧米の旅行者はもちろん色々だが基本的には一緒に行動すると明るい気持ちになることが多い。誰も彼もフェイスブック一辺倒正直ついていけないけれど、せっかく来たのだからと旅を楽しむ姿勢にいつも尊敬の念を抱く。何度も何度も自撮りに付き合わられる、たまにはこうやってリア充ぶるのも全然ステキ、と素直にいいたいところだけれど私は英語が喋れないのでデフォルトが引きつり笑い、とてもじゃないけどそこまで嘘はつけなかった。悲しい。一緒にジャンプとか羞恥プレイみたいな写真でさえも私は全部引きつり笑いをしている。そういうとき私は自分の日本人性を感じる。

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しかし白人男はすぐ脱ぐよね。暑いのはわかるけど。腹が出ていても気にしない。日本人でよかった。

   ■

夕方は鉄道の駅まで切符を買いに行った。

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左の三角は地下鉄駅。かっこいい。オイルマネーによるものだろう、都市部はこれでもかとキレイに現代的に整備されている。物価も高い(かなりつらい)。なのに少し郊外に出れば農村風景が広がり、相当な格差があるであろうと容易に想像がつく。国境から首都に向かう道中は人かげはないのに牛ばかりいる光景を見ていて不安になったのだ。のんびりした牛の群れと、砂漠の中に突如現れる石油タンクの列や天然ガスのパイプ。どこまでも近代的な都市の中にたたずむシルクロード時代の城塞。そんな真逆のカードが紙しばいのように現れる。面白い・・・

 

鉄道駅は、入口が分かりづらかったけどカッサ(切符売り場)の表示を見つけて安心した。この国にはあまり英語を使う人間がいないけれど、さすがに駅には英語専門デスクがあって、親切なお姉さんが対応してくれた。

日本人はたくさん来るわ、と自慢げに言われたが、この時点では私は一人も見てないかった。ほんとかよ。

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次の日の夜行列車はもちろん二等。


 

<おまけ:現地の様子>

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地下鉄一景。

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駅まで案内してくれたひと。目線もくれました。



Tips⇒レモンちゃんのネカフェから「バクーおすすめスポット」

バクーには世界一すごいケンタッキーがあります。鉄道駅のすぐ横です。

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1920年代に建てられた古い鉄道駅を改築したとか。2012年開店。

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オシャレ!オシャレ!天井が高い!

中はとってもデートスポットで学生さんでにぎわっていました。