ドキドキしちゃう

ダメな人の自己愛ドライブレコーダー

世界のネカフェから  ブログのメイン。管理人の見た世界の不条理。
ツイッター   ゆるふわ日記。思考回路オープンソース企画。

日記(city lights)

どんな言葉にしたとしても幻想は幻想なのに、それが口からでた時点で何か意味をもつと錯覚してしまう。そこにあるのは動機だけだし、犯人は必ず現場に戻ってくる。戻ってこない犯人は、つまり、記憶を喪失した完全犯罪に成功して 高笑いをしているのだ。

運がいいと、私が喫茶店で出会ったジャズのCDはしばらくするうちに私の部屋にアマゾンの箱に入って届くようになる。 LEE MORGANというアメリカ人のシティ・ライツはそうやってうちにきた。これは夜に部屋で聞くのがいい。不穏に始まった音がすぐに軽快 に踊る音に隠されて、私は知らない街を思い浮かべる。ビルの谷間、路面が濡れたままのレンガ敷き。灯のあたらない裏側の見えにくさ。その街はいまやもう世界のどこにもないんだと思う。その街が写っているDVDを今度TSUTAYAで借りてこよう。 私は名前を知らないで音楽を買ったり名前を調べて続きを買ったりする。耳はたいていそのことを忘れているけれど、 都合のよいことにはたいていの場合(さすがに100%とは言わない)、彼の趣味は私と同じなのだ。

 

ある時車で音楽をかけていたらトランペットとテナーサックスの区別がついていない自分に気がついて、さすがにあわ てて家のスピーカーを通してみたら絶妙に絡みあった音に聞こえたので安堵したことがあった。それからカーステの取 り扱い説明書をたぶん初めて引っ張りだして、色々と楽曲によって音質を設定できる機能をみつけてことなきを得た。 何年もどの音域も全くのフラットのままで問題なく聞いていたと思ってた自分がバカみたいだと思った。全然困ってな かったけれど。
(気づかなくてもいいこともあるけれど時間は戻せない)

 

自分の部屋には、就職したばかりのときにそれもがんばって秋葉原で買った3万5千円のビクターのミニコンポがあって、スピーカーだけいいものに交換してからいっそう機嫌よく働いている。6月になったらもう少し広いと ころにすむようになる、せっかくのチャンスなので景気よく、ずっとしまってあるアンプをちゃんとつなぎなおしてオーディオシステムを組もう。全然やり方はわかってないけど部品は足りている。なんとかなると思ってこちらも楽しみにしている。ブログにかけるくらいにはうまくいくといいのだけれど。

 

City Lights

City Lights