ドキドキしちゃう

ダメな人の自己愛ドライブレコーダー

世界のネカフェから  ブログのメイン。管理人の見た世界の不条理。
ツイッター   ゆるふわ日記。思考回路オープンソース企画。

祖父、入院(黄色は注意)

前回までのあらすじ:父親が肝不全で入院すると同時に祖父も救急車で運ばれたという連絡が。まじすか。

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父親の顔は、医者に言われて初めて気づいたが、真黄色だった。黄疸というやつ。
この黄疸、少しずつ少しずつ現れてくるものなのか、一緒に生活していた妹は勿論私*1も全く気付かなかった。
黄疸と言うのは主に肝機能の低下により現れるものなのですが、、、
医者というか部外者が見たら一目瞭然、なのに、言われて初めて家族は当人がものすごく黄色なことに気づく、そして気づいたときには結構手遅れという、なんともはやな症状でございます。
父の場合はそれに加えて内出血の真っ黒のしみがパンダみたいに広がっていたから、もっと見た目は悲惨でした。イメージ力が追い付かない人は、のらくろっていう昔の漫画をぐぐってね!あれは耳まで黒いけどね。

母親は仕事の都合で別に暮らしていたのだけど、月一位ではうちに帰ってきていた。
ただ、父の症状は確かに2週間とかでガクンと急降下したので、そこまでひどい状態の父は知らなかったと思う。
じわじわと父が壊れるのを観察していた子供世代もあれですが、
いきなり伴侶が見た目死体になった妻というのもなかなか筆舌に尽くしがたい気持ちだったと思われます。

そして、本人は、鏡の中の自分を、どう思っていたのだろう。
まさかそんなこと聞けなかったけどねー。

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母親は父の介護のために仕事を休んだ。
自分が放っておいたせいで、と思っていた筈で、今もとても苦しんでいる。
結構きつい。


父は(その時点では)2箇月以上は入院する、ということだったので母親に任せ、私は祖父の心配に専念できることになった。
祖父が入院した先の病院は、うちが郊外にあることを理解してくれて、毎日電話で状態を説明してくれた。24時間携帯を携帯するように言われて緊張は続いていたけれど。

祖父が入院した3日後、妹と、担当医からの説明を受けに行くことが出来た。
容態は落ち着いたが、血中酸素が非常に薄いこと。
しかし、高齢のためその状態になれているのであれば、無理にそれは治療すべきではないであろうということ。
万が一のときの延命治療の考え方について。

そして、退院後の行末。

お医者さんは、さすがにもう一人暮らしは難しいかもしれない、と言った。
高齢者にとって、入院それ自体、かなりリスキーなものとなる。
入院 ⇒ 一日寝ているだけ ⇒ そのまま筋力が落ち ⇒ 寝たきり というコースがかなりしっかりしたリハビリプログラムを持つ病院でないと、鉄板なのだ。
入院時の状態で退院できる可能性はほぼ、ゼロだと。
転んで骨折して入院後、転げ落ちるように寝たきりまでいった祖母という経験があったので、リアルにヤバい、と思った。
独り暮らしテストみたいのに合格しないと退院させてもらえない。「手すりがあれば歩けます」「ヘルパーさんのいる30分間の間にご飯食べれます」みたいなテスト。
退院の二時間後救急車で再入院、が普通ーにある世界だから、当然。
かといって、うちの家族が一緒に住むことは不可能で…つーか出払ってるし。
いつも老人ホーム的な施設に入ることを、そもそも引っ越すことを一番嫌がってきた祖父に、そんな提案あたしには出来ませんッ!

積んだか……
考えもせずに、安易に救急車なんか頼んだ自分が心底恨めしかった。
そんなことしたら入院するに決まってたんだから。
入院したら、退院させてもらえないかもしれなくなるって、どうして思い至らなかったのか。祖母の経験もあったのに、バカなの?わたし死んじゃうの?でもでもだってさ…

 

私は、孤独死が祖父の尊厳を守ることなんだって、いつも考えていたのではなかったか。誰にでも孤独死する権利はあるんだなんて、えっらそーに、、、
いざとなったらびびりました?すごいねー、痛いねー。


祖父がかたくなに一人暮らしを続けていたのは、
祖父が私に見せてくれていた生き方は、


  …このひとは、どうやって死んでいきたいんだろう?


わかんないよそんなこと。

賭けるしかないでしょ。
ほんとのことなんて、わかると思う方がどうかしてるでしょ。
自分が見てきたおじーちゃんを信じるしかない、、、
でしょ。
そう、思った。自信なんかなかったけど。



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意味不明な戦闘モードに突入したお話でしたーw

この日のこと一回で書けなかったので、続きます。
だらだら書いてすいません。話をどう進めたらいいのかでかなり迷います。なんか無駄な話が多くなっちゃいそうでw
三連休は、祖父の四十九日に行って参ります。
噂の位牌も、無事出来あがったそうです。よかったー。

*1:わかりづらいかもしれませんが、私は週末だけ実家に帰省(寄生)する生活でした