ドキドキしちゃう

ダメな人の自己愛ドライブレコーダー

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ツイッター   ゆるふわ日記。思考回路オープンソース企画。

トイレ問題(スピード注意)

 こんばんは、つづきはじめました

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<ぼうや だからさ>

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前回までのあらすじ:父親が死にそうでみんな大変。【余命:一カ月って、30日?】

はじめから⇒ "家族の肖像" - 記事一覧 - ドキドキしちゃう
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父の病状は予定調和的にどんどん悪くなっていった。

血液検査では黄疸を示す数値が全く横ばいで、見た目も真っ黄色のままだった。
食事もほとんど取れていなかった。
その影響なのかは不明だったけれど、いつも暗い暗い、視界が黄色く見えると文句をいっていて、その他の色調もめちゃくちゃになっているらしかった。
何しろ梅干しが緑に見えていたそうだから。食欲が起きない気持ちもわかる。

肝臓の大きなはたらきの一つは血小板をつくること。
肝機能障害 ⇒ 血小板不足 ⇒ 血が止まらない
例えば内臓から出血が起きた時が最後です、と医師からは説明されていた。
鼻血が出ただけで大騒ぎになり、毎回のトイレでも便に血が混じっていないか検査された。

昼夜を問わずに1時間置きに便が出て、血が混じっていないかに一喜一憂していた。

トイレの介助については、基本的には看護士さんがやってくれると言われてはいたのだけれど、父には基本的には母が付き添っていたので、殆ど毎回母が対処していた。
部屋の照明も24時間最大に明るくしている状態で、連続した睡眠時間が毎日2時間だか、当然母はどんどんやつれていった。
少し休んだほうがと言っても、看護士さんのやり方が雑すぎて任せられない上に、自分が休むことが焦燥感に繋がるとか言って、全部自分で抱え込んでいた。
もうね。

幸い妹と私は休日の曜日が違う職種だったので、休みの日に付き添いに交代でいくことが出来たのは幸いだった。

何回か、泊まり当番も行った。
初期は父は自力でポータブルトイレで事を済ますことができたので(転倒など不測の事態を見張っていればよろしと本人からも頼まれていた)、片付けだけナースコールでお願いするという、「明るい病室にいるだけの簡単なお仕事です」感覚だった。
つーか、娘に下の世話をされるって父親としてどーよ、さすがに不本意なのでわ なんて思っていたのでわざと最中は廊下で待っていたりとか気を使っていたのだけれど、、

だんだんそんなことを言ってられる状況ではなくなっていった。


まず自力ではベッドから立ち上がれない。
電動ベッドを操作して上半身を起こし、脚をゆっくり動かして下してベッド脇に座らせる。
手をかして父が立つのを支援。
ベッド横に設置したポータブルトイレに近づけて、パジャマのズボンと紙パンツを下におろす。
漏れ防止につけているおむつ的なパッドをさっと抜いて、座らせる。
8割程度の打率で、この時点でパッドに便が漏れている。普通に汚い。
まあ便意を感じてから30秒以内しか我慢できないとか言ってたからしょうがない。
30秒?無理無理w
普通の便の時もあれば、血が混じっていたり、謎の透明な粘液しか出ない日もあった。
座ってからも何が何だかわからないけれど用が済むのに5分近くかかり、その間は脇でトイレットペーパーをちぎって並べてみたり、新しいパッドを準備したり、ぼーっとしたり。
で、また便座から立たせる介助をして、
トイレットペーパーとお尻ふきを駆使して清拭。
パッドをあてて、服を着せて、手の消毒。
ベッドに座らせて、足をあげて、ベッドを寝かせる。
ナースコールをして、ブツを方付けてもらう。
この一連の流れで15~25分位。
その後一時間か二時間はだいたいフリータイム。
簡単って思うかもしれないけど、難しいのが・・・行為自体は難しいことではないのだけれど体感として結構大変というか説明しづらい感じ・・・謎だなー。
で、フリータイムは双方疲れ切って寝てたりねwww

恐ろしい話だと思うんですよね、
人間って、食べて、出すだけのために生きているんだなってこと。
父は食べてなかったけど。
(この話もそのうち書きたいなー)

で。
それでも、看護士さんを呼ぶのではなく家族が、ということになっていた。
やるよ、実際やったし。たかがトイレの世話であって、こうやってごちゃごちゃいう問題じゃなかったから。でもね、なんだかそのことに違和感を感じているのが、どうやら子供世代だけだったんだよね。
おとーさーん、それでいーの、プライド的な何かとかいう話よくあるじゃんー!みたいなね。
背中で語ってほしいじゃないですか。そーゆーの、ないですか。

幻想ですよ、幻想。
まー持っちゃっていた訳ですwww 私だけかもしれないけど。