生まれ変わったかもしれない春に
今日はかわいそうなレモンちゃんに薔薇が届いたお話をしたいと思います。なにがかわいそうなのかはおいておいて、
そこにはカードが一枚同封されていて、
お誕生日おめでとうございます。
と書かれていた。
毎年桜が終わるころ、すてきな薔薇が一輪届くようになってからもう何年たったのか、
レモンちゃんは覚えていない。
花を貰えるのはとても嬉しい。
細い花瓶に水をはって、水切りをして、向きを気にして薔薇を差す。
台所の出窓に小さい布をしいて、花瓶をセットする。
明るい香りで部屋の色まで全部変わる。
ネタバレしちゃえばそれはただの化粧品会社の粋なはからいなのだけれど、
でもそれでもなんでもキレイな薔薇はキレイなだけだ。
いい会社だ、と思う。
商品もすごく合っているから、それでもっとずっと使おう、と自然と思う。
だからレモンちゃんは、毎年、お返事を書きたい衝動にかられてしまう。
「薔薇のサービスありがとうございます。
だけど、
私は天秤座の生まれなんですよ、」
そう言ったとしたら、ひょっとして今年のうちに二本目のバラが貰えちゃうのではないかと、いや、そんなことしていいんだろうか、ひととして、、やっぱりだめ!だめ!
どうしてこんなことになったのか、もう何年たつのかやっぱり覚えていない。
毎年、何でもない日にドキドキしちゃって、でもありがとうございますって、思うんです、
今週もお疲れ様でした、それではステキな週末を。
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おまけで
薔薇と言えば忘れられないこちらのネクラ全開のおうたを
The Zombies - A Rose For Emily - YouTube
君のためのバラなんかないよってそんなん泣いちゃうからやめて!ってなる。