ナントカ枢軸国イラン、夜のヒトヒラ
突然イランの話をします。
イスラム教国のお休みは一般に金曜日です。
で、木曜が半ドン、日本で言う花金に近いイメージがあります。
そんな木曜の夜、イラン最大の観光都市イスファハンはエマーム広場を訪れました。さながら京都のような街です。四方を歴史のあるモスクやら城で囲んだ歴史ある広場・・・
暗いのでわかりづらいかもしれませんがよく見てください。
すごいひとです。渋谷駅前と比べてもそん色のない人の群れが、しかもその全員が座り込みを行っているのです。
広場に集まる群集・・・
さすがは悪の枢軸国!と声をかけたら殺されるのかもしれません、こっそり取材を行いました。
これは一体何の集会ですか?
「ピクニック中なんですよ~」
気のいいファミリーが、さりげなくピクニックシートに座らせてくれました。
ずいぶん仲良しですねぇ
「だろう?」
お父さんは自慢げです。
「お父さんタバコ臭すぎ嫌い~」←管理人はペルシャ語の素養に欠けていますがカンペキに内容を聞き取ることができました。
だいたい毎週木曜日は夜に簡単なお弁当をつくってこの広場にやってくるそうです。
桃をいただきました。
ぶどうもいただきました。
遠慮なくご相伴にあずかります。
ありがたいことにサンドイッチに続きケーキまで、
あ、お茶まで、スミマセン・・・
お母さんは管理人につぎつぎとものをくれるので娘さんは恥ずかしそうにしています。
英語をしゃべれるのは息子さんと娘さんだけです。
子供の世代に英語を勉強させられたということはお父さんの誇りになっているそうです。
そんなお父さん。
・・・さっきのままだとちょっとカワイソスなんでやりなおしてもらっていいですか、とお願いしてみました。
ありがとうございました。
家族のすてきなお時間をわけていただいたことにお礼を言って、別れを告げます。
ちょーっと家族連れ或いはカップル祭りなのですが・・・
ロマンチックな広場なのです。
ここはイランの古都。
シルクロードの時代から、この地を目指して旅人が歩き、果て、そうして世界の半分がこの広場に集まったといわれた場所です。
ピクニックシートをまたぐたび増えていくメロンやスモモが、旅人をマレビトとして歓待する文化の象徴にも思えてきます。
悪だけではなんなのでおもてなしも枢軸しているらしいです。
おわり
<おまけ>
(全国どこでも芝生さえあれば昼夜を問わず場所取り紛争が展開される危険な国です←踏みそう)