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【映画】「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」を見てきたメモ

「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」を見てきた。すごくあっさり覚書を残しておく。

公開すぐだというのに相変わらずうちの近くのシネコンは閑古鳥。

 

www.cinematoday.jp

ストーリー:かつてヒーロー映画『バードマン』で一世を風靡(ふうび)した俳優リーガン・トム ソン(マイケル・キートン)は、落ちぶれた今、自分が脚色を手掛けた舞台「愛について語るときに我々の語ること」に再起を懸けていた。しかし、降板した俳 優の代役としてやって来たマイク・シャイナー(エドワード・ノートン)の才能がリーガンを追い込む。さらに娘サム(エマ・ストーン)との不仲に苦しみ、 リーガンは舞台の役柄に自分自身を投影し始め……。

ネタバレあり。

 
バードマンはいつも主人公の隣で真実を教えてくれる、そうして、ひどいことばばかり言われるのに主人公は安心するような気もするんだとかいう。
冒頭からシュールに笑けて仕方ないブラックコメディ。

主人公が超能力者なのに本人含めて誰もそれを無視しつづけるのだ、そんなことしてるからかどうかはわからないけれど、だんだん妄想の声(バードマン)はひどくなり、幻覚まで見えるようになっていく。

 

劇中のレイモンド・カーヴァー愛について語るときに我々の語ること」ははじめの2,3ページを美容院で読んだっきりで頭の中の積読リストに埋もれさせていた、悔やまれてならなかった。短編だし面白そうだったのに!まあ何も知らなくても全く問題はないかったけれど。

舞台役者は、毎日毎日同じセリフを繰り返す。『なぜ私はいつも愛を請う側なのだ!』と主人公が劇中劇で何回も叫ぶのが印象的。愛でもお金でも、自分が持っていないと思っている以上、もらう側にしか立てないのは仕方ないっぽい。やるせない。先物取引でもできちゃえば、また違うかもしれないのにね。

ラストシーン、バードマンは主人公の隣でトイレに座っている、主人公は眼も合わせずに幻覚にさよならをいう。そうして窓の外のほんものの鳥を見て眼をきらきらさせる。娘のエマストーンがもうかわいいすぎてやばい。
終わりが違ったらもっとつまんない話になってたんだろう、映画ってすごいな。

2時間飽きないで映画に入り込めたのはひさしぶりだったかもしれない。
ドラムの効果音、長回しの強烈なぐるぐるするカメラワークが心臓にあわせて動くみたいな演出、すごく引き込まれる。頭の中がぐるぐるする感じ、
オススメ。